武久源造(鍵盤楽器・作曲)

 

1957年生まれ。1984年東京芸術大学大学院音楽研究科修了。

 

チェンバロ、ピアノ、オルガンを中心に各種鍵盤楽器を駆使して中世から現代まで幅 広いジャンルにわたり様々なレパートリーを持つ。特にブクステフーデ、バッハなどのドイツ鍵盤作品では、その独特で的確な解釈に内外から支持が寄せられている。また、作曲、編曲作品を発表し好評を得ている。音楽的解釈とともに、楽器製作の過程についても造詣が深く、楽器の構造的特色を最大限に引き出す演奏が、楽器製作家たちからも高く評価されている。

 

91年「国際チェンバロ製作家コンテスト」(アメリカ・アトランタ)、また97年および01年、第7回および第11回「古楽コンクール」(山梨)、ほか多数のコンクールに審査員として招かれる。ソロでの活動とともに、00年に器楽・声楽アンサンブル「コンヴェルスム・ムジクム」を結成し、指揮・編曲活動にも力を注ぎ、常に新しく、また充実した音楽を追求し続けている。02年から毎年、韓国からの招請による「コンヴェルスム・ムジクム韓国公演」を行い、両国の音楽文化の交流に大きな役割を果たした。91年よりプロデュースも含め35作品以上のCDALMRECORDSよりリリース。中でも「鍵盤音楽の領域」(Vol.1~9)、チェンバロによる「ゴールトベルク変奏曲」、「J.S.バッハオルガン作品集Vol.1」、オルガン作品集「最愛のイエスよ」、ほか多数の作品が、「レコード芸術」誌の特選盤となる快挙を成し遂げている。

 

02年、著書「新しい人は新しい音楽をする」(アルク出版企画)を出版。各方面から注目を集め、好評を得ている。05年より鍵盤楽器の新領域とも言えるシンフォニーのピアノ連弾版に取り組み多方面から注目を集めている。06NHK第一ラジオ「ときめきカルチャー」コーナーに年間を通して出演。1998~20103月フェリス女学院大学音楽学部及び同大学院講師。2013年、ラモーの抒情喜劇『レ・パラダン』の日本人による初演を指揮して、絶賛を博する。また、近年、毎年、ヨーロッパ各国(ドイツ、リトアニア、アイスランド、スウェーデン等)で、即興演奏を含む多彩なプログラムによって、オルガン、チェンバロその他の楽器を使った・コンサートを行い、注目を集めている。

http://www.genzoh.jp


岩佐 樹里/Julie Iwasa (バロックダンス・振付・衣装デザイン)

フランス生まれ、東京育ち。幼少より松山バレエ学校にてクラシックバレエを学び、東海大学教養学部芸術学科音楽専攻課程卒業。

 

 16回国際なかのダンスコンペティションにてセンターフィールド賞受賞。2015年よりアムハースト・アーリーミュージックフェスティバルにてヒストリカルダンスの講師、バロックオペラのソリストダンサーを務めている。20153月アメリカニューヨークコープランド音楽院にてバロックダンスリサイタルを行う。20169月にはバッハフランス風序曲に振付を自身で行い、台湾台北市において台湾初のバロックダンスコンサートで踊り大好評を博し、その後アメリカツアーにて同プログラムを複数都市で再演。また、201712月にはフランス、ナント市のアンサンブル・ストラディバリア 30周年記念コンサート特別ゲストとして出演。2018年にはアメリカストーニー・ブルック大学のバロック・サンデイ、バロックオペラシリーズに出演。キャサリン・トロシー、アーサー・ハス、ダニエル・キュイエらと共演。

 

国内外で公演に出演する傍ら、日本では音楽家のためのワークショップなどを国内各地で行っており、初心者にも分かりやすいバロックダンス講座には定評がある。バロックダンスをドロシー・オルソン氏、カスパー・マインツ氏、浜中康子氏、トーマス・ベアード氏に師事。 Julie Baroque Dance Salon主催。著書「踊って楽しむバロック舞曲」(吉澤実氏との共著)

https://www.julie-menuet.com


岩佐笙花(バロックダンス)

 

幼少よりクラシックバレエを学び、バロックダンスを岩佐樹里氏に師事。ピアノとチェンバロも学ぶ。今回ダンサーとして大抜擢された期待の星。